“暮田正香”の読み方と例文
読み方割合
くれたまさか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
復古が復古であるというのは、それの達成せられないところにあると言ったあの暮田正香くれたまさかの言葉なぞを思い出して彼は暗然とした。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
一人は将軍最初の上洛じょうらくに先立って足利尊氏あしかがたかうじが木像の首を三条河原さんじょうがわらさらした示威の関係者、あの事件以来伊那に来て隠れている暮田正香くれたまさかである。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その月の末、平田同門の先輩の中でもことに半蔵には親しみの深い暮田正香くれたまさかの東京方面から木曾路きそじを下って来るという通知が彼のもとへ届いた。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)