“福田半香”の読み方と例文
読み方割合
ふくだはんこう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鼎斎は画家福田半香ふくだはんこう村松町むらまつちょうの家へ年始の礼に往って酒にい、水戸の剣客某と口論をし出して、其の門人に斬られたのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
四月枕山は画家福田半香ふくだはんこうの碑文を撰した。半香は渡辺崋山わたなべかざんの門人。元治甲子の年八月二十一日六十一歳で没し、小石川こいしかわ餌差町えさしちょう善雄寺に葬られた。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
春耕名は峻、字は子徳。弘化二年江戸に生れ、わかくして大坂に赴き魚住荊石うおずみけいせきの門人となり、江戸に帰って後、秦隆古はたりゅうこ、山本琴谷きんこく福田半香ふくだはんこうの諸家についてもっぱら渡辺崋山かざんの筆法を学んだ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)