“暮合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くれあひ71.4%
くれあい28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
急度きつと相違のない樣に直に調達致して來ようとつかと戸外おもてへ出たるは其日も已に暮合くれあひすぎなりも此家には妻子もなく一個住ひとりずみにて玄關番げんくわんばん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
(中略。)暮合くれあひ福住を出で、風祭かざまつりより松明たいまつにて(道を照し、)小田原大清水家に投宿す。元小清水泊の所、指合さしあひにて、隣家にて食事を辨じ、一宿す。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「でも僕あ帰った時、(芳さん!)てって奥から出て来た、あの時の顔にゃ吃驚びっくりしたよ。暮合くれあいではあるし、なくなった姉さんの幽霊かと思った。」
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
昼でも暗いのだから、暮合くれあいおんなじさ。別に夜中では無し、私は何にも思わなかったんだが、きまって腕車くるまから下りる処さ、坂の上で。あの急勾配だから。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)