暮合くれあい)” の例文
「でも僕あ帰った時、(芳さん!)てって奥から出て来た、あの時の顔にゃ吃驚びっくりしたよ。暮合くれあいではあるし、なくなった姉さんの幽霊かと思った。」
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
昼でも暗いのだから、暮合くれあいおんなじさ。別に夜中では無し、私は何にも思わなかったんだが、きまって腕車くるまから下りる処さ、坂の上で。あの急勾配だから。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)