暮合くれあひ)” の例文
急度きつと相違のない樣に直に調達致して來ようとつかと戸外おもてへ出たるは其日も已に暮合くれあひすぎなりも此家には妻子もなく一個住ひとりずみにて玄關番げんくわんばん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
(中略。)暮合くれあひ福住を出で、風祭かざまつりより松明たいまつにて(道を照し、)小田原大清水家に投宿す。元小清水泊の所、指合さしあひにて、隣家にて食事を辨じ、一宿す。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
うちあがり羽蟻かがよふ若葉木の暮合くれあひの空をいつくしみをる
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
暮合くれあひ土間どま下駄げたえぬ。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
うちあがり羽蟻かがよふ若葉木の暮合くれあひの空をいつくしみをる
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
とのぐもり紫こもる桐のはな暮合くれあひの空にけふもなりぬる
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
とのぐもり紫こもる桐のはな暮合くれあひの空にけふもなりぬる
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)