“困惑”の読み方と例文
読み方割合
こんわく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
美貌に眼をつけた上級生が無気味なこびで近寄ってくると、かえってその愛情にむくいる方法を知らぬ奇妙な困惑こんわくおちいった。
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
さすが、甲州流こうしゅうりゅう軍学家ぐんがっか智謀ちぼうのたけた民部みんぶといえども、この急迫きゅうはく処置しょちには、ほとんど困惑こんわくしたらしく、憂悶ゆうもんの色がそのおもてをくらくしている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
マスノや小ツルさえ、困惑こんわくの色をかべていた。彼女たちにしても、泣きだしたかったのだ。しかし泣けなかった。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)