“擁剣蟹”の読み方と例文
読み方割合
がざみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
盗人のように夜でなければ出歩かない擁剣蟹がざみを砂の中から掘出したり、富豪かねもちのように巣に入口を二つ持っていて、その一つを足で踏まれると
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
海に棲むものに擁剣蟹がざみがいる。物もあろうに太陽を敵として、その光明を怖れているこの蟹は、昼間は海底の砂にもぐって、夜にならなければその姿を現わそうとしない。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)