つんざ)” の例文
読本よみほんならば氷鉄ひがねといおう、その頂から伊豆の海へ、小砂利まじりにきばを飛ばして、はだえつんざく北風を、日金おろしおそれをなして、熱海の名物に数えらるる。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
闇をつんざく平次の聲を聞くと、宗次は縛つたまゝのお品を抱いて立ち上がりました。
闇をつんざく平次の声を聞くと、宗次は縛ったままのお品を抱いて立ち上がりました。
海野はみずから手を下ろして、李花が寝衣のはかますそをびりりとばかりつんざけり。
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
海野はみづから手をろして、李花が寝衣しんいはかますそをびりりとばかりつんざけり。
海城発電 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)