やぶ)” の例文
風「更に一段の進境を示すには、竪杖たてキュウをして二寸三分クロオスをやぶかなければ可けません」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
一門のたより、天下の望みをつなぐ御身なれば、さすがの横紙よこがみやぶりける入道にふだうも心を痛め、此日あさまだき西八條より遙々はる/″\の見舞に、内府ないふも暫く寢處しんじよを出でて對面あり、半晌計はんときばかて還り去りしが
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)