“譫妄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんもう66.7%
うわごと16.7%
たわごと16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
航海中、一時、快方に向いたが、印度洋の暑気にやられて譫妄せんもう状態に陥り、横浜入港と同時に、手足を縛って脳病院に送り込むという狂人同様の取扱いを受けた。
湖畔 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
彼の譫妄うわごとめいたものを口には出さなかったけれども、それには背後から追い迫って来る、悪夢のような不思議な力が潜んでいた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
幻から幻に移り変って行くのだったが、やがて終いには、その深々とした神秘、伝奇めいた香気に酔いしどれてしまって、譫妄たわごとにも、殺人事件の犯人などどうでもよいと思われたほど
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)