“大曲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおまがり73.9%
おおまが8.7%
おおわだ4.3%
おほまがり4.3%
おほわだ4.3%
オホワダ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからまた、終戦後、小石川の大曲おおまがりで、はからずも横浜植木会社と看板のある埃ッぽい花卉店のウインドを見かけた事があった。
村へ用達ようたしがあって、あの大曲おおまがり……ホラ、鶴子さんの死骸が倒れていた線路のカーヴのところを、わしら『大曲り』と申しますだが、そこを通りかかりますと、線路わきの原っぱに
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
即ち大曲おおわだの水が人恋しがって、人懐かしく、よどんでいるけれども、もはやその大宮人等に逢うことが出来ない、というのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
けれども橋をむかふわたつて、小石川のさかのぼる事はやめにしてかへる様になつた。あるときかれ大曲おほまがりの所で、電車をおりる平岡のかげを半町程手前からみとめた。かれたしか左様さうちがひないと思つた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ささなみの志賀しが大曲おほわだよどむともむかしひとまたも逢はめやも 〔巻一・三一〕 柿本人麿
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
漣の滋賀の大曲オホワダヨドむとも、昔の人にマタも遭はめやも(同)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)