“ついぢ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
築地44.4%
築土33.3%
築泥11.1%
築垣5.6%
築墻5.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのまま畑に添うて、やがて左手の半ば朽ちかゝつた築地ついぢの中門を潛つて、とろ/\と四五間も降るとこの村の唯一の街道に出る。
姉妹 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
ゆふ早き庫裏くりのはひりは日たむろと築地ついぢめぐらしてあか中門ちゆうもん
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
選んでゐれば、築土ついぢの下か、道ばたの土の上で、饑死うゑじにをするばかりである。
羅生門 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
吾がかど築土ついぢはた白薔薇しろうばらおもてへは向かずこなたへと咲く
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
我足の尼寺の築泥ついぢの外に通ふこと愈〻繁く、我情の迫ること愈〻切に、われはこの通路かよひぢの行末いかになるべきかをあやぶまざること能はざるに至りぬ。
是より先きわれは四井街の邊を過ぐるごとに、この尼寺の築泥ついぢの蔭にこそ、わが嘗て抱き慰めし姫君は居給ふなれ、今はいかなる姿にかなり給ひしと、心の内におもひ續けざることなかりき。
隣国の大小名、御近族の御衆おんしゆう、そのほか参賀のともがら百々之橋とどのばしよりおのぼり成され候に、夥しき群集にて、築垣ついぢを踏みくづし、石と人と一つになつてくづれ落ち、死人も有、怪我人けがにんは数知れず、刀持、槍持の若党共は、槍刀を失ひ、迷惑したるもの多し……「信長公記」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
四面四方に築墻ついぢをつき、三方に門を立て、東西南北に池を掘り、島を築き、松杉を植ゑ、島より陸地へ反橋そりはしをかけ、勾欄こうらん擬宝珠ぎぼしを磨き、誠に結構世に越えたり、十二間の遠侍とほざむらひ、九間の渡廊、釣殿、梅の壺、桐壺
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)