“のれんぐち”の漢字の書き方と例文
語句割合
暖簾口100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中番頭ちゅうばんとうから小僧達こぞうたちまで、一どうかおが一せいまつろうほうなおった。が、徳太郎とくたろう暖簾口のれんぐちから見世みせほうにらみつけたまま、返事へんじもしなかった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
さて刀を置き、若君を戸棚に入れ、戸の前にぬかづく。伝授のまきを内懐に入るる仕草は除けり。刀を提げ、表を開き見て、女房に手にて奥へ行けといひ、二重にて入り替り、暖簾口のれんぐちに入る。
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)
下男の思案は『此事を主人に知らせよう。』と奥に入るべく、中央の暖簾口のれんぐちに掛つたので、此時後見こうけんの役に廻つてゐた自分は、ビツクリした。
硯友社と文士劇 (新字旧仮名) / 江見水蔭(著)