“煙草銭”の読み方と例文
旧字:煙草錢
読み方割合
たばこせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかも物質的に報いられる所ははなはうすく給料等も時々の手当てに過ぎず煙草銭たばこせんにもきゅうすることがあり衣類は盆暮ぼんくれに仕着せを
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
マンは、奥に入ると、桐箪笥を探って、巾着きんちゃくを取りだした。十銭銀貨をひとつ、塵紙のなかにひねりこんだ。玄関に出ると、「煙草銭たばこせんにでも」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
煙草銭たばこせんぐらい心得るよ、煙草銭を。だからここまで下りて来て、草生くさっぱの中を連戻してくれないか。またこの荒墓あれはか……」
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)