“背面”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うしろ84.6%
はいめん15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
頬冠りしたるの馬十、鍬をかつぎてわが居る方丈の背面うしろに来り、の梅の古木の根方を丸く輪形に耕して、豆のやうなる種子を蒔き居り。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
大層遅かったではないか、と云いつつ背面うしろへ廻って羽織を脱がせ、立ちながらあごに手伝わせての袖畳み小早く室隅すみの方にそのままさし置き
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
すなはやま背面はいめんには、きし沿ふ三すみさんの小船こぶねがある。たゞそのひとたよりであつた。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
金州きんしゅうの戦い、大連湾たいれんわんの占領——第三軍の編制、旅順の背面はいめん攻撃。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)