“女手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おんなで40.0%
ヲンナデ30.0%
をんなで20.0%
をみなで10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
光吉こうきちの父親は鉄道の駅員えきいんだったが、五年まえに事故じこのために殉職じゅんしょくした。その後、母は、女手おんなでひとつで光吉こうきちをいままでそだててきたのだった。
美しき元旦 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
まことに其為には、ゆくりない事が、幾重にもカサナつて起つた。姫の帳台の後から、遠くに居る父の心尽しだつたと見えて、二巻の女手ヲンナデの写経らしい物が出て来た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
姫の帳台の後から、遠くに居る父の心尽しだつたと見えて、二巻の女手をんなでの写経らしい物が出て来た。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其からは、此二つの女手をみなでほんを一心に習ひとほした。一月も立たない中の事である。早く、此都に移つて居た飛鳥寺あすかでらから巻数くわんずが届けられた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)