トップ
>
残余
>
のこり
ふりがな文庫
“
残余
(
のこり
)” の例文
旧字:
殘餘
早瀬はその
水薬
(
すいやく
)
の
残余
(
のこり
)
を
火影
(
ほかげ
)
に透かして、透明な液体の中に、
芥子粒
(
けしつぶ
)
ほどの泡の、風のごとくめぐる
状
(
さま
)
に、
莞爾
(
にっこり
)
して
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
残余
(
のこり
)
の儀式は壮麗なものだったが時々彼方此方で来会者がくすくす笑った。馬鹿な奴だ。教会は笑う処じゃない。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
三味線堀
手枕舎里好
(
たまくらやりこう
)
の家で
残余
(
のこり
)
の小判を呑んでいる女を突きとめることができたとは、人間万事
塞翁
(
さいおう
)
が馬、何からいい
蔓
(
つる
)
をたぐり当てるか知れたものでない。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
わが
君
(
きみ
)
をはじめ、一
同
(
どう
)
はしきりに
舟子達
(
かこたち
)
を
励
(
はげ
)
まして、
暴
(
あ
)
れ
狂
(
くる
)
う
風浪
(
ふうろう
)
と
闘
(
たたか
)
いましたが、やがて
両
(
りょう
)
三
人
(
にん
)
は
浪
(
なみ
)
に
呑
(
の
)
まれ、
残余
(
のこり
)
は
力
(
ちから
)
つきて
船底
(
ふなぞこ
)
に
倒
(
たお
)
れ、
船
(
ふね
)
はいつ
覆
(
くつがえ
)
るか
判
(
わか
)
らなくなりました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
その氷針のような言葉が終わったかと思うと、さアッ! と一層、月輪の円形が開いて、あるいは谷を背に、他は丘にちらばり、
残余
(
のこり
)
の者は刃列をそろえてすばやく山道の左右に退路を断った。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
“残余”の意味
《名詞》
残 余(ざんよ)
残り。余り。
(出典:Wiktionary)
残
常用漢字
小4
部首:⽍
10画
余
常用漢字
小5
部首:⼈
7画
“残余”で始まる語句
残余肴
残余物