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此寒
読み方 | 割合 |
このさむ | 66.7% |
このさぶ | 33.3% |
奧さま
寒さうなと
御覽じて、お
前羽織はまだ
出來ぬかえ、
仲に
頼んで
大急ぎに
仕立てゝ
貰ふやうにお
爲、
此寒い
夜に
綿入一つで
辛棒のなる
筈は
無い、
風でも
引いたら
何うお
爲だ
まア
此寒いのに
可愛い手で足を
撫てゝ
遣るところは
何うだえ、……
可愛想だなー、……
彼の
残余つた
料理があつたツけ……
賓客の
残した
料理が
皿の
内に取つてあるだらう、……アーそれさ
與へて
此寒いに
御苦勞なり
此爐の火の
温ければ
暫く
煖まりて
行給へと
云に寶澤は喜びさらば
少時間あたりて行んと
頓て
圍爐裡端へ寄て
四方山の
噺せし
序で婆のいふやうは
今年幾歳なるやと問ふに寶澤は
肌を