“のこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ノコ
語句割合
41.1%
39.6%
11.3%
2.5%
2.2%
1.2%
0.4%
0.4%
0.3%
0.3%
0.1%
残余0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今の日本の有様では君の思って居る様な美術的の建築をして後代にのこすなどと云うことはとても不可能な話だ、それよりも文学をやれ
落第 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
なにしろ西にしひがしからない原中はらなかの一軒家けんや一人ひとりぼっちとりのこされたのですから、心細こころぼそさも心細こころぼそいし、だんだん心配しんぱいになってきました。
安達が原 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
えゝも、乳母うばめは跛足ちんばぢゃ! こひ使者つかひには思念おもひをこそ、思念おもひのこよるかげ遠山蔭とほやまかげ追退おひのける旭光あさひはやさよりも十ばいはやいといふ。
りっぱにお役に立てまする——立派だとも——くわをふりあげたり、のこの目を立てたりすることよりは、必ず手際よくやるわい
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
是はさきに錦橋等の事を説いて、未解決の問題をのこして置いたので、新に得た材料に由つてこれが解決を試ようとしたためである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
余「何うも私には爾まで明白に解釈する事が出来ません」秀子「では私が此の家にのこって居る記録や古来人の口に存って居る所などを ...
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
が、パトリツクはその時、寧ろ自ら進み寄つて、一気に、最も身軽な三段飛びで、身を翻して化物の肚の中へ飛び込んでしまつた。だから五体には化物の歯型一つのこらなかつた。
南風譜 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
(「皇宗の後裔にのこし給える統治の洪範こうはん紹述しょうじつするに外ならず」という一句がある。)
太子種々その身の過悪を訶責し今我血肉を以てかの餓虎を救い舎利骨のみのこされん、わが父母後日必ず舎利を収めて塔を建て、一切衆生のやまい諸薬針灸癒す能わざる者来りてわが塔を至心供養せば
理をもて物を究めし人々この本然の自由を認めき、このゆゑに彼等徳義を世界にのこせるなり 六七—六九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
午前あさの三時から始めた煤払いは、夜の明けないうちに内所をしまい、客の帰るころから娼妓じょろうの部屋部屋をはたき始めて、午前ひるまえの十一時には名代部屋を合わせて百幾個いくつへやに蜘蛛の一線ひとすじのこさず
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
これは恐入おそれいつたね、おまへはお茶人ちやじんだね、あゝこれ/\の悪いぜんに、……むか付肴づけ残余のこつてるのをけて、おしるけてチヨツと会席風くわいせきふうにして……乃公わしもね茶道ちやきだからね
「曲者ののこしていつたと思ふ品でもなかつたのか」
つゐに将来大障碍をのこさしめたり、障碍しやうげとは何ぞ、一行は巍然ぎぜんたる燧岳眼前にあるを以て、そのふもとの尾瀬沼にいたらんには半日にしてれり、今夜其処にたつするをべしとかんがへしに
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
ギリシャ古典ののこせる物語りをも
(新字新仮名) / 今野大力(著)