のこ)” の例文
五百はこれを見て苦々にがにがしくは思ったが、酒を飲まぬ優善であるから、よしや少しく興に乗じたからといって、のちわずらいのこすような事はあるまいと気に掛けずにいた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
(「皇宗の後裔にのこし給える統治の洪範こうはん紹述しょうじつするに外ならず」という一句がある。)
万代にのこさむと欲す。家人の思はるゝ処あらば差し置かず承らまほし
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)