“胎土”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きじ33.3%
きぢ33.3%
たいど33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
胎土きじが釉藥に親和しなかつたり、火度が適度でなかつたり、窯中に於て器の置き場所が惡かつたりすると、釉と土とが相反撥したり、はぢけたり、釉が剥落したり、完全な釉の發色がない。
やきもの読本 (旧字旧仮名) / 小野賢一郎(著)
そこに胎土きぢがもつ或る成分と一緒になつて運動を起し、思ひもかけぬ色の釉となることもあれば、火度の不足を狙つて、そこに「志野」といふ清淨な器物を生み出す逆手もある。
やきもの読本 (旧字旧仮名) / 小野賢一郎(著)
今それらの城主や戦蹟についていちいち記録を拾っているいとまを持たないが、宮本武蔵はとにかくそういう郷土の胎土たいどから生れているのである。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)