“胎動”の読み方と例文
読み方割合
たいどう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やあ、いよいよ御到着が近づきましたネ、科学小説時代! ——と。僕はそのとき、たしかに科学小説時代の胎動たいどうを耳に捕えたのであった。
『地球盗難』の作者の言葉 (新字新仮名) / 海野十三(著)
胎動たいどうに異ひなかつた。それにれて彼女の心臓も思ひ出したやうに苦痛を訴へはじめた。明子はこの時さめざめと泣いた。人々は彼女の不幸を哀れんだ。
青いポアン (新字旧仮名) / 神西清(著)
しかし、以上の事柄だけでも、九州における武門の胎動たいどうがほぼどんな形で世間に口火を切りだしたかはよく分る。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)