“のこっ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
50.0%
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
義塾次第に繁昌さて四月になった所で普請も出来上り、塾生は丁度慶応三年と四年の境が一番諸方に散じて仕舞しまって、のこった者はわずかに十八人、夫れから四月になった所が段々かえって来て
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
例えば親類の不幸に通夜するとか、又は近火の騒ぎに夜をかすとかして、自然に其処そこに食物が出て来ても食う気にならぬ。れは母に仕込まれた習慣が生涯のこって居るのでしょう。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
是れは亜米利加アメリカの政府に預けておいて、その船を廻航かいこうするについて、私共は先にかえったが、海軍省からいった人はアトにのこって、そうして亜米利加の船長を一人やとうて此方こっちに廻航することになって
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
こんなことが少年の時から私の脳中にのこって居るから、金銭の事については何としても大胆な横着な挙動は出来られません。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
今でも塾にはコンな風がのこって、生徒取扱いの法は塾の規則に従い、不法の者があれば会釈なくミシ/\遣付やりつけて寸毫すんごうさず、生徒に不平があれば皆出て行け、此方こっちは何ともないと
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)