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存
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のこ
ふりがな文庫
“
存
(
のこ
)” の例文
世は彼等の名の
存
(
のこ
)
るをゆるさず、慈悲も正義も彼等を輕んず、我等また彼等のことをかたるをやめん、汝たゞ見て過ぎよ 四九—五一
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
余「何うも私には爾まで明白に解釈する事が出来ません」秀子「では私が此の家に
存
(
のこ
)
って居る記録や古来人の口に存って居る所などを ...
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
三峰、武光、八日見山を首とし、秩父には尊の通り玉いし由のいい伝え処々に
存
(
のこ
)
れるが、玉川の水上即ち今の甲斐路にも同じようの
伝説
(
いいつたえ
)
なきにあらず。
知々夫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
平常
(
ふだん
)
のときには弱い人も強い人と違いません。
疾病
(
やまい
)
に
罹
(
かか
)
って弱い人は
斃
(
たお
)
れて強い人は
存
(
のこ
)
るのであります。そのごとく真に強い国は国難に遭遇して亡びないのであります。
デンマルク国の話:信仰と樹木とをもって国を救いし話
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
「爾曹もし
瞽
(
めしい
)
ならば罪なかるべし
然
(
さ
)
れど今われら見ゆと言いしに因りて爾曹の罪は
存
(
のこ
)
れり。」
野ざらし
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
▼ もっと見る
疑いは小歌の方に深く
存
(
のこ
)
り、存りながら小歌ではあるまいように
断定
(
きめ
)
てしまいたく、打明けて云えば、小歌に
情郎
(
おもうひと
)
でもあるように考えられて、そしてそんなことの無いのを肚で祈って居たのだ。
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
勢
(
いきほ
)
ひよく
引入
(
ひきい
)
れしが
客
(
きやく
)
を
下
(
お
)
ろして
扨
(
さて
)
おもへば
恥
(
はづ
)
かしゝ、
記憶
(
きおく
)
に
存
(
のこ
)
る
店
(
みせ
)
がまへ
今
(
いま
)
の
我
(
わ
)
が
身
(
み
)
には
往昔
(
むかし
)
ながら
世
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
は
未
(
ま
)
だ
昨日
(
きのふ
)
といふ
去年
(
きよねん
)
一昨年
(
をとゝし
)
、
同商中
(
どうしやうちゆう
)
の
組合曾議
(
くみあひくわいぎ
)
或
(
あるひ
)
は
何某
(
なにがし
)
の
懇親曾
(
こんしんくわい
)
に
登
(
のぼ
)
りなれし
梯子
(
はしご
)
なり
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
先生は嘲笑う様な調子で「何うです、最う迷いが醒めましたか」余「ハイ全く醒めました、少しの疑いも
存
(
のこ
)
りません」先生
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
恐れ尊めるよりの
称
(
となえ
)
なれば、おもうに我邦のむかし山里の民どもの
甚
(
いた
)
く狼を怖れ尊める
習慣
(
ならわし
)
の、漸くその故を失ないながら山深きここらにのみ今に
存
(
のこ
)
れるにはあらずや。
知々夫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
ユトランドの荒地は今やこの
強梗
(
きょうこう
)
なる樹木をさえ養うに足るの養分を
存
(
のこ
)
しませんでした。
デンマルク国の話:信仰と樹木とをもって国を救いし話
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
何
(
なん
)
と
御覽
(
ごらん
)
じて
何
(
なん
)
とお
恨
(
うら
)
みなさるべきにや
過
(
す
)
ぎし
雪
(
ゆき
)
の
夜
(
よ
)
の
邂逅
(
かいごう
)
に
二
(
ふた
)
つなき
貞心
(
ていしん
)
嬉
(
うれ
)
しきぞとてホロリとし
給
(
たま
)
ひし
涙
(
なみだ
)
の
顏
(
かほ
)
今
(
いま
)
も
眼
(
め
)
の
前
(
さき
)
に
存
(
のこ
)
るやうなりさりながら
思
(
おも
)
ふ
心
(
こゝろ
)
は
幽冥
(
ゆうめい
)
の
境
(
さかひ
)
にまでは
通
(
つう
)
ずまじきにや
無情
(
つれな
)
く
悲
(
かな
)
しく
引止
(
ひきと
)
められし
命
(
いのち
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お浦が
夕衣
(
いぶにんぐどれす
)
を着けて居るとき余は其の草花の外囲いが
歴々
(
ありあり
)
と
存
(
のこ
)
って居るのを見た、殊に余のみではなく、お浦の知人中には折々之を見た人が有ろう、根西夫人なども確かに其の一人だ
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
此事を看過して福音は福音で無くなるのである、而して終末の審判はノアの大洪水の如くに大水大風を以て臨むとのことである、而して之に堪える者は
存
(
のこ
)
り之に堪えざる者は滅ぶとのことである
聖書の読方:来世を背景として読むべし
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
夫
(
それ
)
は
爾
(
そう
)
だけどが書物で読むのと実際とは少し違うからナア小説などに在る曲者は足痕が残ッて居るとか兇器を
遺
(
わす
)
れて置くとか必ず三ツ四ツは手掛りを
存
(
のこ
)
して有るけどが是ばかりは
爾
(
そう
)
で無い
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
聖書を使うて自己の主張を説くのである、願くば余も亦彼等の一人として
存
(
のこ
)
ることなく、神の道を
混
(
みだ
)
さず真理を顕わし明かに聖書の示す所を説かんことを、即ち余の説く所の明に来世的ならんことを
聖書の読方:来世を背景として読むべし
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
存
常用漢字
小6
部首:⼦
6画
“存”を含む語句
存在
生存
存生
保存
存候
御存
存命
被存候
存外
所存
御存知
存生中
不所存
存命中
奉存候
現存
被存
儼存
一存
存寄
...