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残
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のこん
ふりがな文庫
“
残
(
のこん
)” の例文
旧字:
殘
うの花にはまだ早い、山田
小田
(
おだ
)
の
紫雲英
(
げんげ
)
、
残
(
のこん
)
の菜の花、並木の随処に相触れては、
狩野
(
かの
)
川が
綟子
(
もじ
)
を張って青く流れた。
雲雀
(
ひばり
)
は石山に高く
囀
(
さえず
)
って、
鼓草
(
たんぽぽ
)
の綿がタイヤの
煽
(
あおり
)
に散った。
半島一奇抄
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
峰には未だ、
残
(
のこん
)
の雪がかっきりと、白く浮き上って見えるほどである。一体に、谷は、四月の末か、五月頃の柔々しい呼吸で充ちていて、大きな声を出すのすら、いたいたしいようだ。
白峰山脈縦断記
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
と辻便所より女乞食、
膚
(
はだえ
)
の色の真白きに、
海松
(
みる
)
のごとき
袷
(
あわせ
)
を
纏
(
まと
)
えば、泥に
塗
(
まみ
)
れし
残
(
のこん
)
の雪。
破草人
(
やぶれかがし
)
の笠を
被
(
かぶ
)
りてよぼよぼと
杖
(
つえ
)
に
縋
(
すが
)
り、
呼吸
(
いき
)
づかい苦しげに——見せ懸けたるのみ、実はしからず。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“残”の意味
《名詞》
(ザン)残り。余り。
(出典:Wiktionary)
残
常用漢字
小4
部首:⽍
10画
“残”を含む語句
残余
残酷
無残
不残
残像
残少
残滓
名残惜
残惜
心残
残物
残酒
残雪
残暑
名残
残骸
残虐
残忍
残喘
残燈
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