“肉襦袢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にくじゅばん75.0%
タイツ12.5%
にくじゆばん12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
肉襦袢にくじゅばんの上に、紫繻子むらさきじゅすに金糸でふち取りをした猿股さるまたをはいた男が、鏡を抜いた酒樽さかだるの前に立ちはだかって、妙に優しい声でった。
踊る一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
大一番の丸髷まるまげに結って肉襦袢タイツ姿、それが三百ポンドもある大重錘をさしあげる、大和撫子やまとなでしこならぬ大和鬼蓮おにはすだ。
人外魔境:08 遊魂境 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「先に小屋へ入つて待つて居たお高は、昔の舞臺姿の肉襦袢にくじゆばん一つで、あのブランコに飛つき、膝でブラ下つて逆樣になつて居たことだらう、匕首あひくちか何んか持つて居た手が、九尺の高さから、下へ差しかゝつた天童太郎の首筋に丁度屆く」