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肉襦袢
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にくじゅばん
ふりがな文庫
“
肉襦袢
(
にくじゅばん
)” の例文
肉襦袢
(
にくじゅばん
)
の上に、
紫繻子
(
むらさきじゅす
)
に金糸でふち取りをした
猿股
(
さるまた
)
をはいた男が、鏡を抜いた
酒樽
(
さかだる
)
の前に立ちはだかって、妙に優しい声で
云
(
い
)
った。
踊る一寸法師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
あらわな
肉襦袢
(
にくじゅばん
)
一枚になりながら、しきりと胸のあたりに風を入れていたところへ、ぬうと右門主従が押し入りましたので
右門捕物帖:14 曲芸三人娘
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「馬鹿云え。先祖譲りの揃いの
肉襦袢
(
にくじゅばん
)
が何が恥かしいんだ。俺だってこの二重マントの下は
褌
(
ふんどし
)
一つの素っ裸体なんだぞ。構わないからみんなこっちへ這入らせろ」
超人鬚野博士
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
そして、
幾人
(
いくにん
)
もいる
肉襦袢
(
にくじゅばん
)
一
枚
(
まい
)
の
若
(
わか
)
い
女
(
おんな
)
らの
群
(
む
)
れから、
目
(
め
)
に
残
(
の
)
っている
女
(
おんな
)
を
探
(
さが
)
しました。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
アリストファネスに目を伏せさせた
巫女
(
みこ
)
のように、ラブレーにも耳を押さえさせるかと思われるばかりの無作法な女ども、
麻屑
(
あさくず
)
の
鬘
(
かつら
)
、
薔薇色
(
ばらいろ
)
の
肉襦袢
(
にくじゅばん
)
、
洒落者
(
しゃれもの
)
の帽子、
斜眼者
(
やぶにらみ
)
の
眼鏡
(
めがね
)
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
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そうかと思うと、ピッタリ身についた黒の
肉襦袢
(
にくじゅばん
)
を着て、黒絹で頭を包んだ男の歩きっぷりが、あの男らしくも思われるのです。
覆面の舞踏者
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
“肉襦袢”の意味
《名詞》
歌舞伎などで俳優が肌やいれずみ、肥満の体型を表すため体に密着した襦袢。
(context、humorous)贅肉。
(出典:Wiktionary)
肉
常用漢字
小2
部首:⾁
6画
襦
漢検1級
部首:⾐
19画
袢
漢検1級
部首:⾐
10画
“肉”で始まる語句
肉
肉体
肉桂
肉塊
肉汁
肉體
肉刺
肉叉
肉身
肉置