“氏上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ウヂノカミ42.9%
うじのかみ28.6%
うぢのかみ14.3%
このかみ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若くから氏上ウヂノカミで、數十の一族や、日本國中數萬の氏人ウヂビトから立てられて來た家持ヤカモチも、ぢつと對うてゐると、その靜かな威に、壓せられるやうな氣がして來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
若くから氏上うじのかみで、数十の一族や、日本国中数万の氏人から立てられて来た家持も、じっとむこうていると、その静かな威に、圧せられるような気がして来る。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
小氏にも氏上うぢのかみがあり、その小氏を統一して、その小氏全体は、本家である大氏の氏上を尊敬した。そして、氏上の先祖を祀つて、事ある毎に参拝した。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
のこるは後にも先にも赤兄ひとりと云へるのだが、兄の死後、氏上このかみの大刀だけは廻つて来たものの、冠位は相変らず小紫にすぎなかつた。
鸚鵡:『白鳳』第二部 (新字旧仮名) / 神西清(著)