“うじのかみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
氏上66.7%
氏宗33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若くから氏上うじのかみで、数十の一族や、日本国中数万の氏人から立てられて来た家持も、じっとむこうていると、その静かな威に、圧せられるような気がして来る。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
後鳥羽院と実朝、この組みあわせの上にのみ、『万葉』以前の天皇と氏上うじのかみたちとの応和にも似通った、志気たかき歌の生れうる地盤がのこされていたのである。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
氏のおきての前には、氏上うじのかみたる人の考えをすら、否みとおす事もあるうばたちであった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
その点に、上古の天皇と氏上うじのかみとの対面の様子が彷彿ほうふつするのである。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
養老の喪葬令に、三位以上及び別祖、氏宗うじのかみの外は墓を造ることを得ず、また墓を造る資格ある者でも、大蔵を慾する者はゆるせと規定してある。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)