“睽離”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けいり66.7%
かいり16.7%
きり16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
互の感情は睽離けいりし、そして匡衡は匡衡、定基は定基で、各々峭立しょうりつして疎遠になるに終ったことだったろう。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
諸王は合同の勢あり、帝は孤立の状あり。嗚呼ああ、諸王も疑い、帝も疑う、相疑うや何ぞ睽離かいりせざらん。帝も戒め、諸王も戒む、相戒むるや何ぞ疎隔そかくせざらん。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
仮令よしその人とりはどう有ろうとも叔母は叔母、有恩うおんの人に相違ないから、尊尚親愛して水乳すいにゅうの如くシックリと和合したいとこそ願え、決して乖背かいはい睽離きりしたいとは願わないようなものの
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)