睽離けいり)” の例文
互の感情は睽離けいりし、そして匡衡は匡衡、定基は定基で、各々峭立しょうりつして疎遠になるに終ったことだったろう。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
汝生レテ予ノ面ヲ記セズ。死シテ予ノ夢ニ接セズ。王事もろキコトキヲ以テナリトイヘドモ、ソモソモマタ情ノあつまル所骨肉睽離けいりノ感ニ堪ヘザル也。書シテ以テ予ノかなしミヲ記ス。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
人と猫との間柄の次第に睽離けいりして行くのは当然である。
どら猫観察記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
松村任三博士との睽離けいり