“師(もろ)” の例文
まったくの五月闇(さつきやみ)であった。師(もろ)ヶ原(はら)から豊川筋へかかる頃から、ポツ、ポツと白い雨の縞(しま)が闇を斜めに切って来た。やがて、沛然(はいぜん)たる大雨は、黙々とゆく三千の影を濡れ鼠にしていた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)