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双
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もろ
ふりがな文庫
“
双
(
もろ
)” の例文
旧字:
雙
そして、早速、両腕を牡山羊の
双
(
もろ
)
の角にかけた。しかし、忽ち山羊の猛襲に耐え兼ね、たじたじとなり、よろめいて手をはなした。
南方郵信
(新字新仮名)
/
中村地平
(著)
しかし、フラフラ歩んで来て座に着くと、彼女は昂奮を鎮めるかのように両眼を閉じ、
双
(
もろ
)
の腕で胸を固く締めつけていて、しばらく
凝然
(
じいっ
)
と動かなかった。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
と持って居た薬鑵を投げると、
双
(
もろ
)
に頭から肩へ沸湯を
浴
(
あび
)
せたからお累は泣倒れる。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と阿念は
双
(
もろ
)
に開いた足を、ジリジリと詰めて身を伸ばして来た。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
罪のなき憶ひに至り
双
(
もろ
)
の
掌
(
て
)
を眠れぬ夜更けの灯にかざしたり
遺愛集:02 遺愛集
(新字新仮名)
/
島秋人
(著)
▼ もっと見る
双
(
もろ
)
の
腕
(
かひな
)
をとりかはし昨日か戀ひし。今日ははた
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
と駈出して
逃
(
にげ
)
る途端
母親
(
おふくろ
)
が止め様とした
機
(
はずみ
)
、田舎では大きな囲炉裏が切ってあります、上からは自在が掛って
薬鑵
(
やかん
)
の湯が
沸
(
たぎ
)
って居た処へ
双
(
もろ
)
に
反
(
かえ
)
りまして、
片面
(
これ
)
から
肩
(
これ
)
へ熱湯を浴びました。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
双
常用漢字
中学
部首:⼜
4画
“双”を含む語句
双手
双眸
双方
双眼鏡
無双
双肩
双腕
一双
双頬
大力無双
双生
双刀
草双紙
双子
双親
双璧
双子縞
双幅
沙羅双樹
双葉
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