“双子縞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふたこじま81.8%
ふたごじま18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
役者の紋をつけた双子縞ふたこじまの羽織は着ているが、どこか近在の者ででもあるらしい身体付から顔立まで芝居ものらしい所は少しもない。
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
石田一等巡査の後ろの窓際に、双子縞ふたこじま単衣物ひとえものに白いシャツを着た富山の売薬会社の行商人みたいなのが腰かけていたが
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
十年越しの女世帯じょたいにさいなまれた上、一寸ちょっと横浜で逢ったばかりの父親を探すために、何もかもほうり出して、本当に母子共双子縞ふたごじまあわせ一枚になってしまったのです。
眠り人形 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
その店さきに下った双子縞ふたごじま唐桟柄とうざんがら御召縮緬おめしちりめん。——黒八のいろのさえた半纏はんてん、むきみや、丹前。
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)