“ふたこじま”の漢字の書き方と例文
語句割合
双子縞100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
双子縞ふたこじま単衣ひとへに黒い小倉の角帯をしめ、或は赤ン坊の様に周囲を剃り落し、真中を固く饅頭形に残してあつた。丁度お椀の蓋でも被つて居るやうなものであつた。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
蝶々とんぼの頭に、ほおかぶりをし、あらい双子縞ふたこじまの裾をはしょって、パッチの脚をのぞかせたところは、年こそ八つか九つだが、なりと口だけは、例によっていっぱしのあにイだ。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
双子縞ふたこじまの着物に、小倉こくらの細い角帯、色のせた黒の前掛をしめ、頭から濡れていた。雨と涙とでぐしょぐしょになった顔を、ときどき手の甲でこするため、眼のまわりや頬が黒くまだらになっている。
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)