“双頬”のいろいろな読み方と例文
旧字:雙頬
読み方割合
そうきょう83.3%
さうけふ8.3%
ほお8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そういったかと思うと、三十年間の櫛風沐雨しっぷうもくうで、あかがねのように焼け爛れた幸太郎の双頬そうきょうを、大粒の涙が、ほろりほろりと流れた。
仇討三態 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
ふくよかにくゝれた、美しい顎の下、柔かなのどへかけて、扱帶の跡などは殘つてゐず、少し去つて下の方から覗くと、豊かな双頬さうけふに、にほふばかりの微笑さへ殘つてゐるではありませんか。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
何故かしらず、云い知れぬ気持の緊張に双頬ほおを白くしながら、キッパリと云った。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)