“櫛風沐雨”の読み方と例文
読み方割合
しっぷうもくう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そういったかと思うと、三十年間の櫛風沐雨しっぷうもくうで、あかがねのように焼け爛れた幸太郎の双頬そうきょうを、大粒の涙が、ほろりほろりと流れた。
仇討三態 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
櫛風沐雨しっぷうもくうのあいだの幾戦場。また、平時のときでも、内部の経済に外交に、ほとんど安らかな日というものを与えずに、今日まで彼を苦しめ通して来た者は誰か。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)