ふたつ)” の例文
新字:
二六九 惡を避くれば、此の牟尼こそ眞の寂默なれ、人若し世に於て(善惡の)ふたつを量れば夫に由つて牟尼と謂はる。
法句経 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
鏡に映つた兒どもの、つらには凄いほど眞白まつしろ白粉おしろひつてあつた、まつげのみ黒くパツチリとひらいたふたつの眼の底から恐怖おそれすくんだ瞳が生眞面目きまじめ震慄わなないてゐた。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
かうして白瓜はどこまでも白く、青瓜は油ぎつたつやゝかさを保つて、共につゝましく麥藁の上に横はります。ふたつの瓜は唯相隣して互に見合うて居るばかりでありました。
白瓜と青瓜 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
四一二 人若し此の世に於て福と罪とふたつながら執するを息め、憂なく、貪を離れ、清淨なれば彼を我は婆羅門と謂ふ。
法句経 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
汽車がはしる…………眞面目まじめふたつの眼玉から
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
四〇四 在家も無家もふたつながら交らず、定住處なく、少欲なる人を我は婆羅門と謂ふ。
法句経 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)