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卑怯
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ひけふ
ふりがな文庫
“
卑怯
(
ひけふ
)” の例文
暗殺は
卑怯
(
ひけふ
)
なりとして
賤
(
いやし
)
められ、決闘は快事として重んぜらる、而して復讐なるものは尤も多く人に称せらる。人間何ぞ斯の如く奇怪なる。
復讐・戦争・自殺
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
「まア、
空
(
そら
)
とぼけるなんて
卑怯
(
ひけふ
)
だわ。そ、そんな
贅澤
(
ぜいたく
)
な
壁掛
(
かべかけ
)
なんかを
氣
(
き
)
まぐれにお
買
(
か
)
ひになる
餘裕
(
よゆう
)
があるんならつて
言
(
い
)
ふのよ」
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
「殿樣、
卑怯
(
ひけふ
)
千番。敵に後ろを見せるといふ法は御座いません。グツと、グツとお乾し遊ばして。お流れは、へツ、この私が頂戴仕ります」
銭形平次捕物控:040 兵庫の眼玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
狐
(
きつね
)
の
如
(
ごと
)
きは実に世の害悪だ。たゞ一言もまことはなく
卑怯
(
ひけふ
)
で
臆病
(
おくびゃう
)
でそれに非常に
妬
(
ねた
)
み深いのだ。うぬ、畜生の分際として。」
土神と狐
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
いくら
拷問
(
がうもん
)
にかけられても、
知
(
し
)
らない
事
(
こと
)
は
申
(
まを
)
されますまい。その
上
(
うへ
)
わたしもかうなれば、
卑怯
(
ひけふ
)
な
隱
(
かく
)
し
立
(
だ
)
てはしないつもりです。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
匹夫
(
ひつぷ
)
野人
(
やじん
)
の如く飽くまで
纏綿
(
つきまと
)
つて貴嬢を苦め申す如き
卑怯
(
ひけふ
)
の
挙動
(
ふるまひ
)
は、誓つて致しませぬ、——何卒、梅子さん、只だ一言
判然
(
はつきり
)
仰
(
おつ
)
しやつて下ださい
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
その
學生
(
がくせい
)
の
頃
(
ころ
)
から、
閣下
(
かくか
)
は
學問
(
がくもん
)
も
腹
(
はら
)
も
出來
(
でき
)
て
居
(
ゐ
)
て、
私
(
わたし
)
のやうに
卑怯
(
ひけふ
)
でないから、
泳
(
およ
)
ぎに
達
(
たつ
)
しては
居
(
ゐ
)
ないけれども、
北海
(
ほくかい
)
の
荒浪
(
あらなみ
)
の
百噸
(
ひやくとん
)
以下
(
いか
)
を
恐
(
おそ
)
れない。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
大好きな魂をやるといふのに、出てこないとは、よほど
卑怯
(
ひけふ
)
な悪魔にちがひない。もし悪魔でなかつたとしたら……。
エミリアンの旅
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
ずんと
切落
(
きりおと
)
せば掃部は
堪
(
たま
)
らず
尻居
(
しりゐ
)
に
動
(
どう
)
と
倒
(
たふ
)
れつゝヤア
殘念
(
ざんねん
)
や
恨
(
うら
)
めしや
欺
(
だま
)
し討とは
卑怯
(
ひけふ
)
未練
(
みれん
)
是重四郎殿何者か我が
足
(
あし
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
き、き、君の態度は
卑怯
(
ひけふ
)
だ。
甚
(
はなは
)
だ
信義
(
すんぎ
)
を欠く。た、た、誰にも言はぬなんて、
実
(
づつ
)
ーに言語道断であるんで、ある。わすはソノ方を五日間の停学
懲戒
(
ちようけい
)
に処する。
途上
(新字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
ゆき子を傷つけた加野は、ゆき子に
詫
(
わ
)
びてゐたと聞いたが、富岡は、考へてみると、自分の
卑怯
(
ひけふ
)
さには、一種のかさぶたが出来てゐるやうなものだと感じた。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
吉田の子
巳熊
(
みくま
)
は
仇討
(
あだうち
)
に出て、豊後国鶴崎で刺客の一人を討ち取つた。横井は呉服町での挙動が、いかにも
卑怯
(
ひけふ
)
であつたと云ふので、熊本に帰つてから禄を
褫
(
うば
)
はれた。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
危險な打明け話をする前にあなたを自分のものにして了ひ度かつたのです。これは
卑怯
(
ひけふ
)
なことだつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
何故
(
なぜ
)
と
被言
(
おッしゃ
)
りませ、
姫
(
ひい
)
さまはまだ
齡
(
とし
)
がゆかッしゃらぬによって、
騙
(
だま
)
さッしゃるやうであれば、ほんにそれは
惡
(
わる
)
いこっちゃ、
御婦人
(
ごふじん
)
を
騙
(
だま
)
さッしゃるは
卑怯
(
ひけふ
)
ぢゃ、
非道
(
ひだう
)
ぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
而も人生の真相は半ば此夢中にあつて隠約たるものなり、此自己の真相を発揮するは即ち名誉を得るの
捷径
(
せふけい
)
にして、此捷径に従ふは
卑怯
(
ひけふ
)
なる人類にとりて無上の難関なり
人生
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
胸
(
むね
)
のなやみに
射
(
い
)
る
矢
(
や
)
のおそろしく、
思
(
おも
)
へば
卑怯
(
ひけふ
)
の
振舞
(
ふるまひ
)
なりし、
身
(
み
)
の
行
(
おこな
)
ひは
清
(
きよ
)
くもあれ
心
(
こゝろ
)
の
腐
(
くさ
)
りの
棄難
(
すてがた
)
くば
同
(
おな
)
じ
不貞
(
ふてい
)
の
身
(
み
)
なりけるを、
卒
(
いざ
)
さらば
心試
(
こゝろだめ
)
しに
拜
(
はい
)
し
參
(
まゐ
)
らせん、
殿
(
との
)
も
我心
(
わがこゝろ
)
を
見給
(
みたま
)
へ
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
武器はピストルで、互に百歩はなれて介添人が上げてゐる手を下すのを合図に、双方一度に発射するのだ。発射が早いと
卑怯
(
ひけふ
)
といはれるし、遅いと、敵の弾にやられてしまふ危険がある。
風変りな決闘
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
此故に小説は決して事実の研究、科学的の
穿索
(
せんさく
)
なくして書き得べきものに非ず。然るに之に命ずるに純文学てふ空名を以てし、不研究なる想像の城中に立籠らんとするは
卑怯
(
ひけふ
)
なりと云ふに在りき。
透谷全集を読む
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
卑怯
(
ひけふ
)
な
利口者
(
りこうもの
)
であつた私
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
え、
卑怯
(
ひけふ
)
な野郎で、鐵砲玉のやうに飛出すと、油斷をして居る大寺源十郎の後ろから身體ごと叩き付けて來たんださうです。
銭形平次捕物控:167 毒酒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
しかし
男
(
をとこ
)
を
殺
(
ころ
)
すにしても、
卑怯
(
ひけふ
)
な
殺
(
ころ
)
し
方
(
かた
)
はしたくありません。わたしは
男
(
をとこ
)
の
繩
(
なは
)
を
解
(
と
)
いた
上
(
うへ
)
、
太刀打
(
たちう
)
ちをしろと
云
(
い
)
ひました。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
心細
(
こゝろぼそ
)
さは
申
(
もを
)
すまでもなかつたが、
卑怯
(
ひけふ
)
な
様
(
やう
)
でも
修業
(
しゆげふ
)
の
積
(
つ
)
まぬ
身
(
み
)
には、
恁云
(
かうい
)
ふ
暗
(
くら
)
い
処
(
ところ
)
の
方
(
はう
)
が
却
(
かへ
)
つて
観念
(
くわんねん
)
に
便
(
たより
)
が
宜
(
よ
)
い。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
指
(
さし
)
て
大膽無敵
(
だいたんふてき
)
の
惡賊
(
あくぞく
)
にして大岡殿
勤役
(
きんやく
)
中四五の
裁許
(
さいきよ
)
なりと世に云
傳
(
つた
)
ふると雖も長庵が
白状
(
はくじやう
)
の
際
(
とき
)
に至り證據人忠兵衞を
怨
(
うら
)
むこと
卑怯
(
ひけふ
)
未練
(
みれん
)
の
小賊
(
せうぞく
)
なり
古語
(
こご
)
に人の知ること
勿
(
なき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
けれども毒もみは
卑怯
(
ひけふ
)
だから、ぼくは
厭
(
いや
)
だと答へたら、しゅっこは少し顔いろを変へて、卑怯でないよ、みみずなんかで、だまして取るよりいゝと云って、あとはあんまり
さいかち淵
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
その癖、この間まで、女を
荷厄介
(
にやくかい
)
に考へてゐた、あの
卑怯
(
ひけふ
)
な感情はもうすつかり消えてしまつて、富岡はむしろ逃げてゆく魚に対してのすさまじい食慾すら感じてゐるのだつた。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
「大きいうへに、のんきで、そしてまたとても
智恵
(
ちゑ
)
があります。むかし、鳥と獣との戦争の時、うらぎりをして、どちらからも仲間はづれにされたといふ、あんな
卑怯
(
ひけふ
)
なのぢやありません」
エミリアンの旅
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
亦此病にかかることあり、大丈夫と威張るものの最後の場に臆したる、
卑怯
(
ひけふ
)
の名を博したるものが、急に猛烈の勢を示せる、皆是れ自ら解釈せんと欲して能はざるの現象なり、
況
(
いはん
)
や他人をや
人生
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
其れは貴嬢の持論に似合はぬ甚だ
卑怯
(
ひけふ
)
なことだと思ふのです
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
「平八郎
卑怯
(
ひけふ
)
だ。これへ出い。」
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
一人
(
ひとり
)
の
卑怯
(
ひけふ
)
者も無い
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
「お前は
卑怯
(
ひけふ
)
だぞ——何んにも知らないお北に生命まで
達引
(
たてひ
)
かせる氣か——あの綺麗な首を
曝
(
さら
)
し臺に載せて眺めるつもりか」
銭形平次捕物控:180 罠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
……
此
(
こ
)
の
雨風
(
あめかぜ
)
に
猶豫
(
ためら
)
つて、いざと
云
(
い
)
ふ
間際
(
まぎは
)
にも、
尚
(
な
)
ほ
卑怯
(
ひけふ
)
に、さて
發程
(
たた
)
うか、
止
(
や
)
めようかで、
七時
(
しちじ
)
の
其
(
そ
)
の
急行
(
きふかう
)
の
時期
(
じき
)
を
過
(
す
)
ごし、
九時
(
くじ
)
にも
間
(
ま
)
に
合
(
あ
)
ふか、
合
(
あ
)
ふまいか。
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
外
(
はづ
)
し給ふとは
卑怯
(
ひけふ
)
なりと手引袖引萬八樓の
棧橋
(
さんばし
)
より家根船に
乘込
(
のりこま
)
せしが折節
揚汐
(
あげしほ
)
といひ南風なれば忽ち吾妻橋をも打越え
眞乳
(
まつち
)
沈
(
しづ
)
んで
梢
(
こずゑ
)
乘込
(
のりこむ
)
と
彼端唄
(
かのはうた
)
に
謠
(
うたは
)
れたる山谷堀より一同船を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「それは考へられない事はないが、後ろから突くのはあんまり
卑怯
(
ひけふ
)
だ。それに、自分の持つて居た人相書を
土竈
(
へつつひ
)
の穴へ入れるのは變ぢやないか」
銭形平次捕物控:101 お秀の父
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ぐら/\と
來
(
く
)
るか、おツと
叫
(
さけ
)
んで、
銅貨
(
どうくわ
)
の
財布
(
さいふ
)
と
食麺麭
(
しよくパン
)
と
魔法壜
(
まはふびん
)
を
入
(
い
)
れたバスケツトを
追取刀
(
おつとりがたな
)
で、
一々
(
いち/\
)
框
(
かまち
)
まで
飛
(
と
)
び
出
(
だ
)
すやうな
卑怯
(
ひけふ
)
を
何
(
ど
)
うする。……
私
(
わたし
)
は
大
(
おほい
)
に
勇氣
(
ゆうき
)
を
得
(
え
)
た。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
人知れず
葬
(
はうむ
)
る工夫はないものかと、
卑怯
(
ひけふ
)
なやうだが折を狙つてゐるうちに、氣の早いのが、あの女を殺してしまつたのぢや
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それだから
追分
(
おひわけ
)
が
何時
(
いつ
)
でもあはれに
感
(
かん
)
じらるゝ。つまる
處
(
ところ
)
、
卑怯
(
ひけふ
)
な、
臆病
(
おくびやう
)
な
老人
(
らうじん
)
が
念佛
(
ねんぶつ
)
を
唱
(
とな
)
へるのと
大差
(
たいさ
)
はないので、
語
(
ご
)
を
換
(
か
)
へて
言
(
い
)
へば、
不殘
(
のこらず
)
、
節
(
ふし
)
をつけた
不平
(
ふへい
)
の
獨言
(
つぶやき
)
である。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「何を言ふんだ。何處へ行つたか、それを言へツ。四人まで人を殺し、ほかに若い女多勢に怪我をさして、逃れようといふのは、
卑怯
(
ひけふ
)
すぎるぜ」
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
憚
(
はゞか
)
りなく直言すれば、婚姻は
蓋
(
けだ
)
し愛を拷問して我に従はしめむとする、
卑怯
(
ひけふ
)
なる手段のみ。それ然り、然れどもこはただ婚姻の裏面をいふもの、其表面に至りては吾人が国家を造るべき分子なり。
愛と婚姻
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「大丈夫だ、心配するな。こんな毒蟲は、人助けの爲に命を取つても
仔細
(
しさい
)
はないが、俺は
卑怯
(
ひけふ
)
な人殺しはしねえ」
銭形平次捕物控:075 巾着切の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「でも、この通りですよ、仕掛けのあるのは構はないが、釘でとめるのは
卑怯
(
ひけふ
)
ですね、この通り釘を拔くと——」
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
我儘な坊ちやんの言ひ
募
(
つの
)
る言葉に
屈從
(
くつじう
)
する人達の姿であり、自分ほど立派な男はあるまいと信じさせたのは、おべつかを忠義と心得た、
卑怯
(
ひけふ
)
な人達のお世辭を
銭形平次捕物控:091 笑い茸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あわてるな、八。富山七之助も浪人だが武家には違ひあるまい。泥棒のやうに忍び込んで下男一人を斬るといふやうな——それ程
卑怯
(
ひけふ
)
なこともしないだらうよ」
銭形平次捕物控:246 万両分限
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
卑怯
(
ひけふ
)
と思はれ度くないで一ぱいの八五郎は、瀧三郎の後から又穴倉の入口に引返しました。
銭形平次捕物控:124 唖娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「後ろから刺すのは
卑怯
(
ひけふ
)
だが——正面から向つては討つ見込みがなかつたのかな」
銭形平次捕物控:101 お秀の父
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その
卑怯
(
ひけふ
)
にさへ見える諦めの姿を、貧乏人の平次は、胸を惡く眺めてをります。
銭形平次捕物控:287 血塗られた祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一度は命が惜しくなつて、お北が縛られて行くのまで默つて見て居たが、俺に
卑怯
(
ひけふ
)
呼ばはりをされて名乘つて出る氣になつたのだ——どうせない命ならと、その時清五郎殺しの罪まで
背負
(
しよ
)
つて出たのだ
銭形平次捕物控:180 罠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そんなことを根に持てば隨分
卑怯
(
ひけふ
)
なこともするであらうな、平次
銭形平次捕物控:195 若党の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「手前のする事は
卑怯
(
ひけふ
)
だ。二本差の癖に、何と言ふ野郎だらう」
銭形平次捕物控:057 死の矢文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「手前のすることは一々
卑怯
(
ひけふ
)
だ、我慢のならねえ野郎だ」
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
卑
常用漢字
中学
部首:⼗
9画
怯
漢検準1級
部首:⼼
8画
“卑怯”で始まる語句
卑怯者
卑怯千万
卑怯至極
卑怯漢