“じゅうにそう”の漢字の書き方と例文
語句割合
十二社100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雑司ぞうし鬼子母神きしもじん高田たかた馬場ばば雑木林ぞうきばやし、目黒の不動、角筈つのはず十二社じゅうにそうなぞ、かかる処は空を蔽う若葉の間より夕陽を見るによいと同時に、また晩秋の黄葉こうようを賞するに適している。
車夫は市川の者、両親は果て、郷里の家は兄がもち、自身は今十二社じゅうにそうに住んで、十三の男児むすこを頭に子供が四人、六畳と二畳を三円五十銭で借り、かみさんはあさつなぎの内職をして居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「おら、十二社じゅうにそうの中野村まで帰るんだよ」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)