“上刻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうこく90.9%
じやうこく9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
早朝上刻じょうこくから、お呼び寄せの大太鼓が、金線を溶かしたお城の空気をふるわせて、トーッ! トウトーットッとおやぐら高く——。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「なに、手はずに変わりがあるものかね。集まるのは羅生門らしょうもん、刻限は上刻じょうこく——みんな昔から、きまっているとおりさ。」
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
立伊賀亮事にはか癪氣しやくき差起さしおこり明日の所全快ぜんくわい覺束おぼつかなく候間萬端ばんたん宜敷御頼み申也と云おく部屋へや引籠ひきこもり居たりけるさて其夜もあけたつ上刻じやうこくと成ば天一坊には八山を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いのりたるが已につき滿みち寛永くわんえい三年三月十五日の上刻じやうこくに玉の如くなる男子なんしを誕生し澤の井母子おやこの悦び大方おほかたならず天へものぼ心地こゝちして此若君このわかぎみ生長せいちやうを待つより外はなかるべし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)