“馬場裏”の読み方と例文
読み方割合
ばばうら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よく見れば、馬場裏ばばうらから学校へ通う道ばたの雑草までが、石がきの間なぞのかくれたところにいい本をひろげて、このわたしを待っていてくれたのです。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
小諸本町の裏手に馬場裏ばばうらというところがあります。そこにある古い士族屋敷で草屋根の家がわたしの借りうけた住まいです。わたしの小諸時代は七年もその草屋根の下で続いたのです。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
馬場裏ばばうらの家の裏には、もと桑畑であったところが空地くうちになっていましたから、そこを借りることにしましたが、さくの外を行く人は慣れないわたしが働くのを見てクスクス笑って通りました。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)