“大篝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおかがり62.5%
おおかが12.5%
おほかゞり12.5%
おゝかゞ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて、竹伐たけきりの行事も終り、白い夕星ゆうずつに、昼間の熱鬧ねっとうもやや冷えてくると、山は無遍の闇の中に、真っ赤な大篝おおかがりの焔をたくさんに揚げはじめた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
貴紳の車馬、僧衣の列は、蜿蜒えんえんと尽きない。——沿道も、川すじも、特に、竹田の里の付近は、武者所の面々が守りにつき、夜は、大篝おおかがりを、諸所に、いていた。
門前には大篝おほかゞりを焚かせたり。賓客の車には皆松明まつとりたる先供あるが、おの/\其火を石垣に設けたる鐵の柄に揷したれば、火の子ほとばしり落ちて赤き瀑布カスカタを見る心地す。
彼は寝床へもぐり込む前に血の附いた衣類などをこと/″\大篝おゝかゞり火の中へ投げ込んで、むしろ證拠を堙滅いんめつするのに骨を折った。