従者とも)” の例文
藤「実はこれ/\の悪党の為にだまされて此様こんな難に遭いましたが、従者とも下婢おんな岩と申すのは、何う致しましたか、何卒どうぞたずねなすって下さいまし」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
山高でフロックコートで、お従者ともを連れてすうと素通りで、や、SS、気の毒した、御苦労とも抜かすこつじゃねえ。何といってもブルはブルでがす。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
わず半里はんりか一となりのむらくのにさえ、やれ従者ともだ、輿物のりものだ、御召換おめしがえだ……、半日はんにちもかかって大騒おおさわぎをせねばならぬような、あんな面倒臭めんどうくさ現世げんせ生活せいかつおくりながら
門松かどまつは雪の中へたて七五三しめかざりは雪ののきに引わたす。礼者れいしや木屐げたをはき、従者とも藁靴わらぐつなり。
おやお従者ともさん誠に御苦労様ごくらうさまいますしでもげますから少し待つてゝ下さいよ、ちよいとまア旦那だんな貴方あなた今日けふのおめしいこと、結城ゆふきでせう、ナニ節糸織ふしいとおりしぶい事ねうも
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
門松かどまつは雪の中へたて七五三しめかざりは雪ののきに引わたす。礼者れいしや木屐げたをはき、従者とも藁靴わらぐつなり。
自分じぶんみことのお指図さしずで、二人ふたりばかりの従者ともにまもられて、とあるおか頂辺いただきけて、みこと御身おんみうえあんじわびてりましたが、そのうちほうからきゅうにめらめらとひろがる野火のび
粂之助は和尚の従者ともで来たのだから今日は耳こじりを差して居る、兄玄道に引立てられ、よんどころなく奥の離座敷へ来るといきなり肩を突かれたからパッタリ畳の処へ伏しました。
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そのころちょっと外出がいしゅつするにも、すくなくとも四五にん従者ともかならずついたもので……。
織「下に従者ともるから小包を持って来いと云えば分るから、う云ってくれ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)