“つゆ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ツユ
語句割合
43.2%
梅雨40.6%
12.1%
1.0%
入梅1.0%
0.3%
〽露0.3%
梅霖0.3%
清汁0.3%
菓汁0.3%
0.3%
霖雨0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あふち外面そともかげ つゆおちて、さみだれるゝかぜわたるなり(前大納言忠良さきのだいなごんたゞよし
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
あめはます/\小降こぶりになつて、そしてかぜた。つゆせはしくおとされる。(をはり)
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
それは、二、三日もの間、降りつづいた、梅雨つゆのように、うっとうしい雨が、からりと晴れて、身も心も晴々とするような午後のことでございました。
両面競牡丹 (新字新仮名) / 酒井嘉七(著)
「……入梅に入つてゐるのにおしめりがないのを案じてゐたんだが、まア好かつた、雨になつて来た、これで一と安心だ——カラ梅雨つゆは不吉だ。」
籔のほとり (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
小さな蒔絵まきえの膳に並んで、この猪口ちょこほどな塗椀ぬりわんで、一緒にしじみつゆを替えた時は、この娘が、練物ねりもののような顔のほかは
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もう十月のなかばで、七輪のうえに据えた鍋のおつゆ味噌みその匂や、飯櫃めしびつから立つ白い湯気にも、秋らしい朝の気分が可懐なつかしまれた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
今のようにレモン油を入れたのがレモンアイスクリーム、バニラを入れればバニラアイスクリーム、外の香料を入れてもその通りですが桃とか牡丹杏ぼたんきょうとかいちごとかパインナプルとかいうような菓物くだもの一旦いったん煮たものを裏漉うらごしにしてその肉とつゆとを一所に混ぜます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
第七十二 林檎のゼリー 前の通りに煮て出たつゆ布巾ふきんで漉してまた四十分間湯煎ゆせんにして四角な器へ入れて二、三日置くと自然と凝結かたまってゼリーになります。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
入梅つゆになッてからは毎日まいにち雨降あめふりそれやつ昨日きのふあがツて
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
心はつゆも昔にかはらねど
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
〽露つゆにもぬれてしっぽりと、伏猪ふすいの床の菊がさね……
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
梅霖つゆの雨しとどと降るに、汗流れ、
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
茄子なす茗荷めうがと、油揚あぶらあげ清汁つゆにして、薄葛うすくづける。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「春時分は、たけのこが掘って見たい筍が掘って見たいと、御主人を驚かして、お惣菜そうざいにありつくのは誰さ。……ああ、おいしそうだ、頬辺ほっぺたから、菓汁つゆが垂れているじゃありませんか。」
若菜のうち (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「お前の今宵の艶やかさは——その眉は、星月夜の空に飛んだ流れ星のやうな風韻を含んでゐる。その眉の下にうつとりと見開いてゐる瞳は神潭しんたんつゆを宿して、虹の影が瞬いてゐる。」
夜の奇蹟 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
霖雨つゆしげし大き蝙蝠傘かうもり低くさしの子なるらし坂のぼり来し
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)