“いささか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
46.7%
45.3%
些少5.3%
2.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老羸ろうるいなほかくの如くにしていささか時運に追随することを得たりとせんか、幸何ぞよくこれにくものあらんや。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
予は以下にこの異本第三段を紹介して、いささか巴毗弇の前に姿を現した、日本の Diabolus を一瞥いちべつしようと思う。
るしへる (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それをそうと信ぜさせられた時、その市井の女はいよいよいささか歪曲わいきょくをもゆるさぬ真相を示すのである。
またいささかの益する所なきが如しといへどもこれによりてその学が世上の注意をくに至るあるは疑ふべからざるなり。
史論の流行 (新字旧仮名) / 津田左右吉(著)
世話する人あつてお定らの村に行つてゐたので、父親に死なれて郷里に歸ると間もなく、目の見えぬ母とお吉と新太郎を連れて、些少いささかの家屋敷を賣拂ひ
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
世話する人あつてお定らの村に行つてゐたので、父親に死なれて郷里くにに帰ると間もなく、目の見えぬ母とお吉と新太郎を連れて、些少いささかの家屋敷を売払ひ
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
彼のいささかづる色無きを見て、二人は心陰こころひそかあきれぬ。あなどりし風早もかくてはくみやすからず思へるなるべし。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
片隅なる盲翁めくらおやじは、いささかも悩める気色はあらざれども、話相手もあらで無聊ぶりょうえざる身を同じ枕に倒して、時々南無仏なむぶつ南無仏なむぶつと小声に唱名しょうみょうせり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)