“心陰”の読み方と例文
読み方割合
こころひそか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
に顔の色はみづからすごしと見るまでに変れるを、庭の内をば幾周いくめぐりして我はこの色を隠さんとらんと、彼は心陰こころひそかおのれあざけるなりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
為すべきは必ず為して、おのれてらはず、ひとおとしめず、恭謹にしてしかも気節に乏からざるなど、世に難有ありがたき若者なり、と鰐淵はむし心陰こころひそかに彼をおそれたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
彼のいささかづる色無きを見て、二人は心陰こころひそかあきれぬ。あなどりし風早もかくてはくみやすからず思へるなるべし。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)