“いさゝ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
84.7%
14.1%
1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのあひだうか牡蠣舟かきぶね苔取のりとり小舟こぶねも今は唯ひて江戸の昔を追回つゐくわいしやうとする人のにのみいさゝかの風趣を覚えさせるばかりである。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
これはいさゝかながら、そのおよろこびのしるしまでに差上げるのですが、何卒どうそこれらの品々を御受納なされて、よき初春をお迎えになって下さい
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
吾人も亦田口君に於てかくの如く言ふの権利を有す。今日に於て許多の便宜を有する人々の眼より見れば、彼はいさゝかの学問を有する人の如く見ゆべし。彼文字は美文的の技術に乏しきが如く見ゆべし。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)