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些
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いさゝ
ふりがな文庫
“
些
(
いさゝ
)” の例文
そこにあの女をまつたく人目に觸れること無しに住はせ、その場所の不健康なことにも
些
(
いさゝ
)
かの
懼
(
おそ
)
れを抱かず、森の眞中にそんな備へをして
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
これは
些
(
いさゝ
)
かながら、そのおよろこびのしるしまでに差上げるのですが、
何卒
(
どうそ
)
これらの品々を御受納なされて、よき初春をお迎えになって下さい
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
宿
(
やど
)
の
入口
(
いりくち
)
に
井戸川
(
ゐどがは
)
と
云
(
い
)
つて
江戸川
(
えどがは
)
をなまつたやうな、
些
(
いさゝ
)
かもの
欲
(
ほ
)
しさうな
稱
(
な
)
の
流
(
ながれ
)
があつた。
古
(
ふる
)
い
木
(
き
)
の
橋
(
はし
)
が
架
(
かゝ
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そして何時ものやうに
上眼遣
(
うはめづかひ
)
でヂロリ/\學生の顏を
睨𢌞
(
ねめまは
)
して突ツ立ツてゐるのであるから、學生等は、畏縮といふよりは
些
(
いさゝ
)
か辟易の
體
(
てい
)
で
逡巡
(
うぢうぢ
)
してゐる。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
お
神酒
(
おみき
)
は
些
(
いさゝ
)
かでも、氣の合つた親分子分は自分達の話に醉つて、いつかは陶然とした氣持になつてゐたのです。
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「最も近代性があって、それから」と考えながら、「
些
(
いさゝ
)
かユーモアのある犯罪だね」
青服の男
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
些
(
いさゝ
)
かにても
國家
(
こつか
)
の
支配權
(
しはいけん
)
が
完全
(
くわんぜん
)
に
及
(
およ
)
んで
居
(
を
)
らぬと
見
(
み
)
るときは
最早
(
もはや
)
國際法
(
こくさいほふ
)
の
原則
(
げんそく
)
も
何
(
なに
)
もあつたもので
無
(
な
)
い、
知
(
し
)
つても
知
(
し
)
らぬ
顏
(
かほ
)
に、
先占
(
せんせん
)
の
人
(
ひと
)
が
立
(
た
)
てたる
旗
(
はた
)
をば
押倒
(
おしたを
)
して、
自國
(
じこく
)
の
國旗
(
こくき
)
を
飜
(
ひるがへ
)
し
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
其所へ引据させ一通り
吟味
(
ぎんみ
)
に及びし處文右衞門は元より
潔白
(
けつぱく
)
の
武士
(
さぶらひ
)
ゆゑ
些
(
いさゝ
)
かも
包
(
つゝ
)
み
隱
(
かく
)
さず新藤市之丞より
返濟
(
へんさい
)
したる金子の
譯
(
わけ
)
又久兵衞が百兩の
云懸
(
いひがか
)
りをなし
盜賊
(
たうぞく
)
の惡名を
負
(
おは
)
せんとしたるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「失礼ですけれども、これを和尚さんにさし上げたいと思ひまして……。私が心がけて、この間から洗つたり縫つたりしたものです。何うか、私の
些
(
いさゝ
)
かばかりの
志
(
こゝろざし
)
だけを納めて下さいませ。」
ある僧の奇蹟
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
独立の思想なく、唯社会の潮勢につれて浮沈するが如き人物は、日本の国運を支ふるに於て何か有ん、心に
些
(
いさゝ
)
かの平和なく、利奔名走、汲々として
紅塵
(
こうぢん
)
埃裏
(
あいり
)
に没頭し、王公に
媚
(
こ
)
び、鬼神に
謟
(
へつら
)
ひ
英雄論:明治廿三年十一月十日静岡劇塲若竹座に於て演説草稿
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
文「これ/\
親父殿
(
おやじどの
)
、これは
些
(
いさゝ
)
かであるが、ほんのお礼の印だ」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私
(
わたくし
)
も
實
(
じつ
)
は、
此
(
この
)
使命
(
しめい
)
の十
中
(
ちう
)
八九までは
遂
(
と
)
げらるゝ
事
(
こと
)
の
難
(
かた
)
きを
知
(
し
)
つて
居
(
を
)
る、また、
三年
(
さんねん
)
以來
(
いらい
)
馴
(
な
)
れ
親
(
した
)
しんで、
殆
(
ほと
)
んど
畜類
(
ちくるい
)
とは
思
(
おも
)
はれぬ
迄
(
まで
)
愛
(
あい
)
らしく
思
(
おも
)
ふ
此
(
この
)
稻妻
(
いなづま
)
に、
些
(
いさゝ
)
かでも
辛苦
(
しんく
)
は
見
(
み
)
せたくないのだが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
松本は余り
唐突
(
だしぬけ
)
なので
些
(
いさゝ
)
か面喰っている検事に向って云った。
琥珀のパイプ
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
些
漢検準1級
部首:⼆
7画
“些”を含む語句
些少
些々
些事
些細
些末
些子
些程
些中
些細事
露些
一些事
今些
些額
些許
些計
些箇
些末事
些末主義
些技
些小
...