“ちっ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
61.5%
17.3%
8.7%
5.8%
4.8%
1.0%
極微1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この久能谷くのやの方は、ちっ足場あしばが遠くなりますから、すべて、見得装飾みえかざりを向うへ持って参って、小松橋こまつばしが本宅のようになっております。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あんなにちっぽけな、瘠せた小伜せがれであった浩が、自分より大きな、ガッシリと頼もしげな若者になっているのを、むさぼるように見ると
日は輝けり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
ちっとも顔を見せんじゃないか、ほかの家へは行ってもおれの家へは来るひまはないのか、」と妙な見当違いをてこすられた。
当村に鷲津氏なる人あり。もと美濃国みののくにの太守土岐とき美濃守頼芸よりよしの末葉なり。天文てんぶん十一年斎藤氏に侵されこの地に来りちっす。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
病葉わくらば彼方あちらにも此方にもはらはらとちっている。青い煙は一面に渓の隅々をとざした。黒く頭の見えた小屋も黄昏たそがれとなって分らなくなった。日はいつしか落ちて、大空は青々と澄み渡った。
捕われ人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
わしらは、ちっけなときからゴリラソコをみてるだが、雨んなかを、死神にひかれて歩かせられてゆくような、ゴリラソコにかぎって北へゆかねえものはねえでがす
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
なにしろ、ほんの極微ちっぽけな材料だけで、極大の容積を得ようというんだからね。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)